Smoky life in Rochester

Rochester大学にポスドク留学中の日記。膠原病専門。

日本でのやり残し

アメリカに行ってしまうと、日本語を書いたり話したりする機会が減りそうなので、ブログでアウトプットすることにしました。

かしこまった自己紹介はせずに、記事を書くごとに素性を明かしていきます♪

いまは出国を間近に控えて東京に滞在中です。その前は仙台に住んでいました。仙台のアパートは引き払って、貸し倉庫への大移動を敢行。自分、結構衝動性の高い生き物だと思うんですが、今回は結構前もって貸し倉庫の契約を済ませて、ちょこちょこ暇を見つけて荷物を運び込んでいました。それでも、結局ギリギリになってしまい、最後の3日間はひたすら家と倉庫(徒歩10分ぐらい)を台車押して行ったり来たりしていました。腰バキバキ!手カサカサ!もう段ボール見たくない!

で、昨日から東京に滞在中。昨日は懐かしい友人達と会って楽しくわいわい。子供がいる人、婚約した人、離婚した人、何も変わらぬ自分、みたいなよくある光景でしたが、古い友達と仲良くできるっていうことの有り難みですね。

今日はシネマート新宿で映画見ました。ウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』。1978年のアメリカ映画の4Kリストア版です。ベイビー・ドライバーとか、ドライブ(ライアン・ゴズリングのやつ)とか、そういうプロの運転手系映画の先駆けみたいな作品ですね。ベイビー・ドライバーエドガー・ライト監督がおすすめしている動画をyoutubeで見ていたので、公開していると知ったときは歓喜。最近は韓国でも『パーフェクト・ドライバー』という映画がありましたが、これなんかも完全にこの映画の派生ですね。

さて、映画は期待通りの面白さでした。仕事はあくまで運転。なるべく人は殺さず、無用な争いは避ける、ハードボイルドな男の生き様ですね。70年代のアメリカ映画は、とにかくそういう、仕事のできるハードボイルドな男がたくさん出てくるんですが(最近また増えてる気がしますが)、突然意味もなく女性を殴ったり首締めたりするのがたまに不愉快です。本作はそういう歪んだ色恋もなく、登場人物も全員名前がないという徹底したハードコアぶりでした(エンドクレジットで、The driver, The detective, The playerと並ぶカッコよさ!)。
そうそう、70年代といえば『フレンチ・コネクション』がありますね。フレンチ・コネクションでは、当時気鋭の撮影監督だったオーウェン・ロイズマンが、車のフロントからの見た目ショットで迫力満点のカーチェイスを撮って話題になったそうですが、本作もやってましたねー。終盤のクライマックスが、意表をつく静けさのなかでの決着でした。これもかっこいい。70年代アメリカ映画の魅力って、余計なサウンドトラックがないことなんですよ。無音のまま、カメラがじっくり凝視するような、本当の意味で手に汗握る感じが多いです。ドキュメンタリータッチっていうのとはまた違うんだけど。おすすめは、『フレンチ・コネクション』、『アルカトラズからの脱出』、『コール・ガール』、(イギリスだけど)『ジャガーノート』ですね。

明日は時間があればスコセッシの新作が見たいな。

あ、そういえば倉庫作業で腰バキバキなんですが、それでもぎっくり腰にはならなかった自分を褒めたい。もともと姿勢悪くて猫背気味なんですが、少し意識してお腹に力を入れて歩いているのと、あとは腰のストレッチをyoutubeで見たりして実践していたのが奏効したのかしら(笑)

ではまたー。