Smoky life in Rochester

Rochester大学にポスドク留学中の日記。膠原病専門。

ワークショップ

先日、テーブルと椅子を入手しました。今までは入居した翌日に、日本人のポスドクの方からもらった作業用デスクと椅子のセットしかなく、食事もそこでしていたのですが、最近トースターを購入したこともあり、だんだん物を置く場所がなくなってきたため、机がもう一つ欲しいなと思っていました。

いま入居しているアパートは院生用のアパート・コンプレックスの一角をなしていて、入居者専用のSNS上で、情報交換やルームメイトの募集のほか、引越しにあたって家具や家電を譲る相手を募集することもできます。ちょうどいいタイミングで、机と椅子を100ドルで売ってくれる人がいたので、連絡をとって一緒に運ぶところまで手伝ってもらいました。

これで食事と作業を分けられるようになりました。こんなに椅子いらないけど。

 

研究室は相変わらず静かですが、たまに院生の男の子がデスクに来てくれて雑談をしたりします。彼は初日から声をかけてくれたナイスガイで、実験よりは思弁が先行するタイプなので、会話の内容も「SLEは全身の病気だけど、関節リウマチはsystemicではないから、末梢血見ても仕方ないよね」とか「腸内のdysbiosisって言うけど、normal microbiomeは人それぞれだから解析が難しいよね」とか、メインストリームにケチをつける会話が多いですね笑

先週はようやくこちらに来て初めてのフローサイトの実験を行いました。
フローサイトメトリーは、日本ではFACSと呼んでいて、英語圏でもFACSと呼ぶ人がいますが、こちらではみんな"flow"と呼んでいます。先週から今週にかけてはひたすら実施したflow dataの解析をしている状態です。いまのところ目ぼしいデータはとれておらず、また臨床情報との紐付けがかなり難しい点に苦しんでいます。日本では好きなタイミングと方法で、医局のカルテを閲覧しながら情報がとれたわけですが、こちらではコーディネーターが臨床と基礎の間に入ってデータを構築しており、慣れるのに時間がかかりそうです(まぁ医者がエクセルにちまちまデータ入力するのも考えものですが)。

flowの染色過程で、自分のやっていたアッセイの方が効率的に思われたので、先週のミーティングで提案してみました(前はこうやってた気がするけど、いつの間にかやらなくなったわね、みたいな反応でした)。

また最近、グラントが新たに一つ降りたこともあり、来年以降また新しいプロジェクトに関わることになりそうです。まずはin vitroの培養系の構築ですが、そのうちマウスの実験にも加わる予定です。マウスは一度も触れたことがないポスドク君なので、気合いを入れねばと思って、年の瀬のマウス実験のワークショップに申し込みました。