Smoky life in Rochester

Rochester大学にポスドク留学中の日記。膠原病専門。

英語覚書

日常会話で使えそうな言い回しをメモしていたものがだいぶたまってきたので、いったん卸します。特にテーマごとのつながりはありません。なるべく調べて書いていますが、ネイティブが使ってるのをたまたま聞いた、というものもあるので、正確性は保証できません。

 

◆簡単な動詞を使って、あとで修飾していく

先日、「〜先生とメールでやりとりしました。」と言いたくてうまく言えなかったのですが、これは「メールする」「やりとりする」という日本語につられてそれに対応した英単語を探してしまったからです。実際にはI talked with Dr. AA on e-mails / online.でいいわけですね。
動詞はなるべく簡単なものを選んで(さっさと発して)、そこに思い付いた順に副詞句をつなげていくのが良いのではないかと思っています。
 

簡単な動詞、という意味では、受験英語の感じで話そうとすると、ついつい"to explain"を使いたくなることがありませんかね。でも実際、あんまりexplainとか、explanationとか言わない気がします。シンポジウムで話すのも、友達で話すのも、研究について話すのも、全部talkですよね。名詞もtalkだから楽です。

 

「教授、昨夜のお話で自己免疫疾患についての理解が深まりました。質問があるのですが、自己免疫疾患と精神的ストレスの関係についてご説明していたと思うのですが、マインドフルネスは自己免疫疾患の治療に役立つと思いますか?」というのを、なるべく簡単な動詞で書いてみたいと思います。
Hello professor, your talk last night really helped me understand autoimmunity. I have a question. I think you talked about the relationship between autoimmunity and mental stress, do you think mindfulness would help get better in some autoimmune diseases?

 

◆explain / explanationのsynonym

to explainをto talk, to lay outで言い換えれば何回もexplainって言わなくていいわけですが、explanationの言い換えは意外と出てこないですよね。だから何度も、"your explanation about〜"とか言うハメになります。もちろんそれでも別に良いのですが、他の言い換えも使いたいところ。いわゆる「説明」としての意味なら、accountがつかえますよね。

Your account on this unexpected result makes me far more confused.

あとは、descriptionも使えると思います。

Your description of this unique CRISPR-based assay was very good.

もうちょっと「主張」のニュアンスがあれば、argumentとかが使えますかね。

 

◆それはわかるけど、そうは言っても

Having said that / That said / Nevertheless

 

◆to outline

自分ではあんまり使ったことがないですが、"to outline"はネイティヴが話すのをよく聞く気がします。
辞書的には「概略を述べる」という意味になりますが、要するに、「要するにこうです」というときの動詞ですね。
I will outline my project first, then share some data from the analyses.
初めにプロジェクトを大まかに説明してから、解析データを供覧したいと思います。

 

◆There are many/few〜を言い損ねたときの叙述用法の形容詞
量を表現するのが日本語と英語では結構違うことが多くて、つまずくことが多いですよね。There are lots of B cells in this tissue.と言いたかったのに、思わず "B cells" と最初に口にしてしまい、B cells are many...とやや不自然な英語になってしまうことなどありませんか。あと、「〜はたくさんあったけど、・・・は少なかった」を全部There are構文で言うとだいぶまどろっこしくなってしまいます。勝手な印象ですが、日本で受験英語をやると、There+is構文を多用したくなります。 

manyは限定用法なので、叙述用法ではabundantなどを使う印象です。

fewは一応叙述用法でも使えるみたいです。

なので、B cells were abundant in the tissue, while T cells were few.と言えそうです。

「少ない」の叙述用法的言い方だと、scarceがあり、僕はたまに使いますが、ラボテクニシャンに聞いたらあんまり言わないと言われました(笑) あとは、low in numberとか、(細胞の話なら)low in frequencyとかも言えます。

ラボ英会話的には、試薬が「まだたくさんある」、あるいは「残り少ない」と言いたい機会が多いかと思います。

 Not much left, running short of, running low, almost running out of~などがありますかね。個人的にはrunning lowが(主語を置けるので)言いやすいかなと思います。

The culture medium is running low, please order now!!

まだたくさんある(から大丈夫)というときには、plenty of~を使いますね。

Oh, don't worry, we have plenty of PBS.

 



◆「世に出る」系

これは以前からたびたび英作文とかでつまずく印象があります。
有名になる、ならto become famous 
出版される、ならto be published

だけど、たいていの出来事はだいたいこれにピタっとフィットしないというか、有名になるわけじゃないけど、世にでる、知れ渡る、ということがあります。あとは、学説的なものだと、「有名な学説」というのは相当有名な学説で、むしろ「メインストリームで有力視されてる」みたいなニュアンスで言いたいことが多いです。

簡単な動詞だと、to surfaceという自動詞があります。機密文書が世に出ちゃった、とかで使えます。The secret documents about the security in Ukraine have surfaced.

come to the surfaceという熟語にしても使えるみたいです。

秘密文書みたいなブツが世に出るのではなく、事実が発覚する的な場合だと、簡単な英語だと

to turn outが使えます。

It turned out that the former prime minister had some dirty connection with the unified church.とかですね。

もっと軽いセンテンスでも、it turned out that John had committed plagiarism. (「ジョンは論文の盗用をしていた!」)

新しいセオリーが出てきて注目を集めています、みたいな前置きを言いたいときは、

The new theory about COVID is now drawing attention among the general people.

The new theory has emerged about how coronavirus infects us, which is drawing attention in our field.

to draw attentionは、to garner attentionにも言い換えられます。

The reserchers at Harvard now offer a new theory about the relationship between COVID and autoimmunity.

 

◆これは割と、実験やデータについて議論するときのあるあるですが、ある実験データを指して、「これはノックアウトマウスではやってないんですか?」と聞いたり、「これは健常者でやったの?患者検体?」と聞いたり。こう書くと、つくづく日本語は便利ですね(笑)

Is it in vitro study?とかは直感的に言いやすいですね。
Did you also do this on knockout mice?(って正しいのかわかりませんが、これで大体通じる気がします。)"you"という主語を言わなきゃいけないのが、日本語話者的に辛いんですよね。最も手っ取り早いのは、How about knockout mice?ですかね。

Are these data from healthy donors or the patients?

ボスがデータ見ながらよく言ってるのは、

(スライドを提示したときに)So,  What do we get from these data?

「このスライドは何が言いたいの?」

What are you trying to get across here?

 

「ちょっとスライドを順番に見せてちょうだい」

Let me walk through the slides.  ←これ便利ですよね!

 

◆なんでしたっけ?

これは実際のミーティングで他の人が言っていて、そうやって言えばいいのか、と思いました。

Can you remind me of the cost of this machine?
(その機械いくらって言ってましたっけ?)

Sorry, can you remind me of what DS2019 is ??

(すいません、DS2019って何でしたっけ?)

 

◆ラボ英会話 (1)

上でも書いた、たくさんある、残り少ない系。

Hey, FBS is running low, please order 5 more bottles.

There is not much RPMI left. Do we have another bottle?

We're running short of PBS. Please refill the bottle.

We don't have much leftover of anti-CD3 antibodies, so I'm gonna order a vial.

逆に、試薬は足りているかを確かめたいとき。

Please make sure you have enough antibodies before starting the experiment.

 

◆ラボ英会話(2)

to run a flow (フローサイトメトリーを実施する)

to do ELISA (ELISA実験をする)

to let the cell sit for a while (細胞をしばらくそのまま放置する)

to divide the solution into aliquots (溶液を小分けにする)

 

◆ラボ英会話(3)

optimizing the condition (いろいろ調整して、一番良い方法を探す)
I need more time to optimize the culture condition to induce enough levels of CD??.

CD??を十分に誘導するのに、もう少し培養条件を検討/調整させてください。

 

◆ラボ英会話(4)

to talk through the protocol.

プロトコルについて話し合う。to discussとほぼ同じように使えると思いますが、よりstep by stepな感じですかね。

 

◆実験の提案
やや無責任な提案の場合は、I don't know if it's feasible but, I wanna see what will happen if we do ~

若干相手のプランを壊しかねない提案の場合は、I would suggest that you do ~ , but it's up to you. 

〜をやった方がええで、と言いたいときは、might as wellとか。You might as well wear the lab coat when you deal with human blood samples.

◆conj~系?
conjecture, conjunction, conjure

これもややこしいですね。conjunctionが一番聞き覚えありますかね。
文法用語として、"and"とか"but"などの接続詞を指しますが、その関連で、in conjunction withといった使い方もしますよね。This software is available in conjunction with any apps.

conjectureは推測(noun)あるいは推測する(verb)、ですが、割と根拠レスなときの推測のようです。Oxford英英辞典だと、an opinion or idea that is not based on definite knowledge and is formed by guessing.となっています。

ちなみに、意見をいうとき全部I think~で言っていると、なんか全部の意見に責任持たなきゃいけなくなりそうで、もっと無責任にあれこれ言いたいですよね。そういう場合は、I'm just guessing that~みたいに言うといいような気がします。あるいは、意見を言ったあとに、"Well, it's just a guess"と付け加えると、うまく逃げられます。日本語で言う、「知らんけど」に近いですねw 

conjureは魔法をかけるという動詞です。。

◆最低限
だいたいat leastで良いわけですが、as a bare minimumという言い方もあるようです。
As a bare minimum, we have to call for a ceasefire.

 

◆ギリギリです
個人的には意外と使いたくなります。

tight schedule, tight budgetなどがコロケーションとして出てきます。

We have very tight schedule.

サッカーなどが接戦のときは a close gameというみたいですが、a tight gameという言い方もあるみたいです。

 

◆私ばっかり責めないでよ!的なことを言いたいとき

Maybe I'm just too sensitive, but everything she says to me sounds accusatory.

気にし過ぎかもしれませんが、いつも彼女に責められてるように感じます。。

 

◆行き詰まってます
My research is hitting a wall.

◆to deal with以外の「取り組む」
to grapple withというのがあります。辞書的には、to deal with or understand a difficult problem [Cambridge Dictionary]とあります。

あとは、to handle〜もありますね。物理的なものを対象とするときに使うのかなと思っていたのですが、Cambridge dictioonaryでは、to deal withとなっていますので、あまり関係ないかもしれません。

 

◆しばらく寝かせときますかね
Well, we better set the stuff aside for a while.

もう少し物理的なものの場合は、

We will let the cells sit for a while. この細胞は少しそっとしておきましょう。

 

◆具体的な/具体的に
医学書を読む限りでは、"Specifically, "がよく使われています。
Some innate immune cells attack pathogens before the adaptive immunity is triggered. Specifically, neutrophils, macrophages, and NK cells would recognize the invading pathogens and attack them or the host cells the pathogens infect. 
(自然免疫系が最初に働きます。具体的にはマクロファージなど、、、という構造です。)

具体的な成果、というような言い方の場合は、tangibleなどでしょうか。
We don't see a tangible evidence that this war is heading toward a ceasefire.
(停戦に向かっているという具体的な証拠はない)

 

◆たまたま見つけた良い例文()

He is meticulous in both his job and his habits. But as days go by, the complexity of his situation comes to light, prompting reflection on urban solitude, community, and growing older. (引用はこちら

Oscar-nominated 'Perfect Days' is 'not about toilets,' Wenders says - The Japan Times

"come to light"は便利な表現ですよね。"urban solitude"というのも洒落た言い回しで、ワンポイントで使えそうですよね。

 

◆話をもとに戻すとき
自分は、So, going back to the topic of B cells,  って言っています。
throwback to~で、〜に戻ること
The question of whether humans are inherently good or evil sounds like a throwback to ancient theological dispute.

 

◆compliment, complicit, complement
個人的に、このへんぐちゃぐちゃになることが多いのでまとめておきます。
complimentは賛辞、褒めること。このまま動詞にもなりますが、使うんでしょうか。

complicitは共犯の〜という形容詞です。He was complicit in that bank rubbery case.
The complicit was arrested.のように、そのまま名詞で使うこともできるようです。
名詞形のcomplicityは、共犯/加担という行為を指します。Silence is complicity. (黙っているのは加担である)
complementは、生命医学だと補体を指しますが、complementaryで補足的な、という意味で使えます。ここで混乱してくるのが、complementaryもあるし、complimentaryもあるんですね。
complimentから類推すれば、賛辞の〜という形容詞はすぐわかります。a complimentary remarkなど。ところが、complimentaryには、無料の〜という意味もあるらしく、It's a complimentary ticketなどと言えるようです。発音は同じなので、状況で聞き分けるしかないようです。

 

◆sub〜で始まる、だいぶ対極の単語
submissiveは従属的な、subordinateは(権力や立場が)下の、という形容詞でこれは何となく覚えやすいですが、subversiveはむしろ権力に反抗するようなとか破壊的なという形容詞です。

 

◆ 追い抜く:pass, surpass, overtakeなどがありますが、それぞれの使い分けはよくわかりません。ニュース記事などでは、Incomes in South Korea and Taiwan have caught up or even overtaken Japan.や、South Korea surpassed Japan in real GDP growthといった例を見つけることができました。大学ランキングの話をしたい変わり者の人は覚えておくといいですね。

◆やりづらい、これをやると居心地悪い

I feel uncomfortable in running ELISA. (ELISA実験はなんか苦手です)

= I'm out of my element with ELISA

◆地に足がついた

grounded

 

◆衝動にかられる、なんかとにかくしたくなる

映画『River of Grass』より。

You're meeting someone here tonight? (誰かと会う約束で来たの?)

No, I just had the urge to get out.  (違うわ。なんかとにかく外に出たくて)

 

◆魔法の言葉 「とりあえず」を言いたい。

日本語の「とりあえず」は、とにかく万能な気がします。もはやとりあえずじゃないような状況でも、「とりあえず」でとりあえずワンクッション入れたいのではないでしょうか。

近い表現で考えてみると、同じ副詞としては、For the momentがいいかと思います。一方、とりあえずやってみるか、という意味では、To start off with 〜 が使えそうです。

Yes, we have tons of things to do to prove this theory, but I think we should start off with collecting clinical data to see if there are some trends that we want.
この理論を証明するにはやることが山ほどあるけれども、ひとまず臨床データを見て目ぼしい傾向がないか見てみましょう。

 

◆文章のうえでは大して意味はないけれども、それを言うことで話者としてのリズムを自分でつくっている、というような日本語は結構ありますよね。それがパッと英語で言えないことがスピーキングのストレスにつながる印象はあります。

例えば、話し始めに、「いやぁなんていうかさ、」とか「いやまぁいいんだけどさ、」と前置きにもなっていないような前置きをすること。今さらっぽい話をするときに、「今さらだけど」と前置きすること。あるいは、意見を言うときに「あくまで個人的にはですけど、」と保険をかけること。相手のエピソードトークで特に感想が浮かばないときに「えぇ、それはお疲れさんだわ」と返すこと。「確かに、〜なのかな」「〜なんじゃね?」と、相手に聞いているわけではない微妙なニュアンスでテキトーなことをしゃべること。

「いやぁなんていうかさ、」:Well, I'm not sure but (...)  Well, I don't know if it's relevant to say (...)

「いやまぁいいんだけどさ、」:I'm fine with this, but I just want to say (...)

「今さらなんだけど」:(質問) in the first place?   I know it's a bit late, but(...)

「個人的には〜」: In my (humble )opinion, (だとちょっと違う気しますよね・・・笑

「〜なんじゃね?」: Maybe she got COVID or something?

「それはお疲れ様です」:これは無いのでは?

 

◆「もともと」とか「そもそも」というとき、受験英語の記憶だと"basically"とか"originally"を使いがちだと思いますが、"in the first place"というのもあり、「ていうか、てめーら最初から意地悪だっただろ」: "You guys were mean to me in the first place."など。あとはinitiallyですか。

 

 

moonlight flit: 夜逃げ

Humans flit from the small species on a big robust earth to being a huge species on a tiny fragile planet.

 

◆Have I taght you nothing!?

さんざん教えたことを相手が覚えてないとき。

 

◆「〜しても大丈夫でしょw」というニュアンス

Can get away with・・・ = to succeed in avoiding punishment for something 

You can get away with using his pippet.

あるいは、to do something successfully although it is not the best way of doing itなので、「〜するか、まぁ問題はないでしょ。」というニュアンスでしょうか。

I think you can get away with staining surface makers all at once.

 

◆二つの極論を提示して、そのどちらでもないよ、と言いたいとき。

Lots of people tend to perceive/think of ~ with the dichotomy that A is (極論) and B is (極論), but the reality is somewhere in the middle, 

Lots of people~の件は、You might think ~みたいにしても良いですかね。

You might think that doctors have lots of money, having some nice cars, always eating great dinner, and living in a high rise, or if you have ever seen some dramas like ER and Chicago Med, maybe you imagine that doctors are always working day and night, treating emergent patients without any time to sleep. Well, the reality is somewhere in the middle.

◆英語のyoutube動画を流しっぱなしにしてれば英語の夢が見れます。
You can see a dream in English if you keep an English youtube video on while you're sleeping.

◆条件を揃える: to meet the condition
条件を揃えたうえで細胞を培養しましょう: Let's culture the cells with condition being met. Culture the cells with the same condition across the samples.

◆相手に合わせる : go along with 〜
動詞はその時に応じて。As I was talking in Japanese, she tried to speak Japanese along with me.(ちょっと変かしら笑)

 

これはちょっと難しいよ

It takes skills

 

pull it off: to succeed in sth difficult [informal]

(反乱分子を)始末する:dispose of~