Smoky life in Rochester

Rochester大学にポスドク留学中の日記。膠原病専門。

バッファロー滞在記(1)

週末はバッファロー市に行ってきました。バッファローは人口24万人で、ニューヨーク州ではニューヨーク市に次いで人口が多い都市です。ちなみにロチェスターは20万人で、規模はあんまり変わらないかと思いますが、繁華街のお店はこちらの方が盛り上がってる気はしました(と言っても、お互い土地が広大で、エリアが分かれているので一概には言えませんが)。NFLバッファロー・ビルズの本拠地でもあります。

朝9時のバスに乗って、10時半にバスステーションに到着しました。ロチェスターのトランジット・センターとほぼ同じで、いろんなバスのハブ駅になっていて、ここから色んなところに行けます。

 

初日:バス移動〜美術館〜動物園〜日本食レストラン

トランジットセンターで市バスに乗り換えて(ひだり)、美術館へ(右)


ちなみにトランジットセンターの周辺はロチェスターのそれよりも荒れてる感じがしました。トイレも死ぬほど汚かったし。。

 

バッファローAKG Art Museumは、下の写真にあるように、ひだり側のガラス張りの近代的な建物と右側のオーセンチックな建物が通路でつながっています。前者はうねるような曲線的構造になっていて、それでいて見晴らしも良くて、歩いているだけで楽しい建物です。また、両者をつなぐ渡り廊下が、微妙に傾斜がついていたり、場所によって景色の見え方が変わったりと、かなりこだわりを感じさせます。

 

ひだりの石像は渡り通路から見えるのですが、なかなかユニークで存在感があります。

 

 

お目当ての展示は、クリフォード・スティルという戦後の抽象画のブームを牽引した方の展示です。何度か美術館に絵をダメにされたことがあるらしく、美術業界への不信感をもっていたようですが、こちらの美術館とは信頼関係があり、20作品以上がこちらに所蔵されているということで、他に類をみないコレクションになっています。

 

クリフォードは、垂直方向の線を生命体の象徴として多用していたそうで、作品は確かに横よりは縦への流れを感じさせるものが多いですね。

 

と、まぁ画家自身のモチーフや狙いを知るのも良いですが、抽象画の醍醐味は、基本的に具体性のない色のかたまりが、人によって色んな「かたち」に見えなくもない気がしてきて、そうした鑑賞者自身の「バイアス」を再発見させてくれるところにもあると思います。

たとえば下のやつは、自分には肺のCT画像に見えて仕方がありません(笑)

まぁ、もっと普通に、なんとも心落ち着く色の配色をぼーっと見ているだけで心が安らぐというところも抽象画のいいところです。

これはクリフォードの作品ではありませんが、ずっと見てられますね。。

 

美術館のあとは、おしゃれなカフェでお昼を食べたあと、バッファロー動物園に行きました。

午後3時に行ったせいか、羊もゴリラもバッファローもみんなたそがれていました。たそがれているところを邪魔するのもアレなので、写真は撮らずに帰りました。

 

その後は、ホテルにチェックインして、近くにある「日本料理レストラン」であるSatoに行きました。Modern Japanese Cuisine Restaurantを標榜していて、和食というよりは、日本人が好きな食いもんを提供している感じですね。なので、にぎり寿司のほか、カツ丼、牛丼、カレーライスなど色んなメニューがありました。人種関係なく色んな人が来ていて、結構賑わっていました。

ひだりの海藻サラダが絶品でした。

ホテルはすぐ近くにあるリチャードソンホテルです。古城みたいなホテルで、中も豪華なんですけどちょっと不気味で落ち着かない感じはありました笑

天井が高すぎて落ち着かない笑

 

二日目は午前中までしかいなかったのでわずかですが、なかなか面白かったので次回。

 

 

(本日の一節)

繰り返す過ちのそのたび人は ただ青い空の青さを知る

With every mistake we make over and over, we end up in realizing how the blue sky is just blue.

(覚和歌子 作詞 『いつも何度でも』より)